北海道知床沖で発生した遊覧船の事故から、23日で1年となります。この事故を受けて、政府は3月、旅客船の安全対策や罰則を強化する法案を閣議決定しました。何が変わったのかを見ていきます。
まず、安全管理体制を強化します。運航管理者について、試験制度を導入しました。試験は、関係法令など、安全に必要な知識を問うもので、合格した人でなければ、運航管理者になれません。
また、不適格な業者が参入するのを防ぐ仕組みも設けられました。

違反した場合の罰則も強化されます。法令違反のあった事業者に対し、国土交通大臣は、船の使用を停止するよう命じることができるようになります。命令に従わない事業者については、これまで、事業者や個人に課される罰金は100万円以下でしたが、これが事業者は最高1億円、個人も150万円に引き上げられ、懲役刑も導入されます。

この法案は13日に、衆議院を通過し、いまの通常国会で、成立する見通しです。知床沖の事故では、ずさんな安全管理が悲惨な事故につながりました。対策の強化とともに、安全管理を徹底してほしいと改めて思います。














