岩手県陸前高田市を流れる気仙川の春の風物詩、「シロウオ漁」が最盛期を迎えています。

 河口から2キロほど上流の気仙川の川岸では、21日も網や竹簀(たけす)と呼ばれる仕掛けでシロウオを獲る人たちの姿が見られました。
 ハゼ科のシロウオは体長3センチほどの小さな魚で、この時期、産卵のために川を上ってきます。
 白く半透明の体をしたシラウオとは別な魚です。
 気仙川での漁は現在10人ほどが行っていて、今年は例年並みの4月10日に始まり今が最盛期です。
 津波による環境の変化で2011年から3年間漁を休みましたが、川の状態は震災前に戻りつつあるということです。
 今年は型が大きく、漁獲量は去年の同じ時期の倍以上となっています。地域に春の訪れを告げるシロウオ漁は5月はじめまで続き、市内の産直施設などで購入することができます。