青森から福島までの太平洋岸をつなぐ「みちのく潮風トレイル」をPRしようと、去年7月に着任した東北地方環境事務所長の男性が20日、全長約1000キロを歩き切りました。

 20日午前9時ごろ釜石市両石町を出発したのは、仙台市にある環境省東北地方環境事務所の所長、田村省二さんです。
 田村さんは去年7月の着任直後から「みちのく潮風トレイル」の状態の確認とPRを兼ねて、トレイル全てを歩き切ることを目指してきました。
 北は青森県八戸市から南は福島県相馬市までのおよそ1000キロを38回に分けて歩く計画で、今回の釜石が最後の区間となります。コースの途中にある釜石市役所では、野田武則市長と職員が大漁旗を振って出迎えました。
 そしてゴールの釜石駅には田村さんの職場の仲間が集まり、踏破を祝いました。

(東北地方環境事務所 田村省二所長)
「長いようで短かったですね。みちのく潮風トレイルを管理する立場ですから全線を歩いてみて実際自分の目で見て体験することでどういうふうに課題があって改善していったらいいのかっていうところがわかったのでより今後よくしていくために頑張りたいと思っております」

 自ら歩き切ったことで田村さんは、開通からまもなく4年となる「みちのく潮風トレイル」のさらなる改善を誓っていました。