“原発再稼働” 地元はどう考えるか
柏崎・刈羽地域の住民が意見を交わす「地域の会」。委員の1人で、再稼働に反対する竹内英子さんは、「東電の企業体質はいまだに改善されていない」と不信感をあらわにします。

引き合いに出したのは、東電が3号機の安全性に関わる審査書類を作成する際、その「131か所」で、すでに審査を終えていた2号機のデータを流用した問題です。

【“再稼働に反対” 竹内英子さん】
「ないものはないと言えない、わからないものを分からないと言えない、できないことをできないと言えない、その体質はもっとシンプルで、全く直っていないなというふうにデータ流用で思いました。柏崎刈羽原発の安全が担保できるという状況が全くイメージがわかないです」

一方、同じく「地域の会」の委員で、再稼働には賛成の立場の小野敏夫さん。
地域の雇用を守り、止まらない人口減少に歯止めをかけるためにも「原発はなくすわけにはいかない」と考えています。
【“再稼働に賛成” 小野敏夫さん】
「(課題を)一つひとつつぶしながら直していくのが一番いいんじゃないかと思っています。若い人たちは都会に向かって(出て)行くわけでしょ。そういう中で東電があるのは、若者を地元に引き留めておく大事なこと(要素)」