イベントを主催したのは、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」。
全国におよそ60人の会員がいます。

なつかしの尾小屋鉄道を守る会


活動日には愛知や滋賀からも駆けつけ、修理などをしています。

会のモットーは「動かすこと」

なつかしの尾小屋鉄道を守る会会長 坂井稔樹さん「見ていただくと同時に音も聞こえる動くものに乗れるそういう体験というものができるのが”動態保存”だと思います」

なんと「乗車体験」はすべてタダ。


修理費用などの運営資金は補助金などに頼らず、すべて会員会費でまかなっており、部品の手作りや廃線レールを譲り受けてコスト削減を図っています。

さて今回の目玉は尾小屋鉱山の坑道で使われていたトロッコ=採掘した鉱石を運ぶ「鉱車(こうしゃ)」。

鉱山で鉱石などを運んだ運搬車両

この日のために修復された「鉱車」はもともと、鉱山跡地を使った見学施設
「尾小屋マインロード」をつくるため、1985年に当時の観光協会が保存してあったトロッコを坑道で展示していたもの。
しかし坑道の中は湿度が高く、車両はさびてボロボロに。
そのため会では去年5月、小松市の許可を得てトロッコなどを坑道から出して修理に
取り掛かかったのです。


さびて穴が空いていている部品は、穴を新しい鉄板で補強、溶接、
磨きあげ、塗装などの「レストア」を施し、半年以上かけて修復しました。
記者「よくここまできれいに」
坂井さん「熱意です。自分の子供のような、手塩にかけて守っていきたい」

鉱山見学施設「尾小屋マインロード」で展示されていた


坂井さん「かつての尾小屋鉱山を半世紀以上たった今のこの姿を見に来てほしい」