19日は夏日に近い気温の所もあり、暑くなりました。暑さにまだ体が慣れていないこの時季、怖いのが熱中症です。対策のキーワードは「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。

19日、東海地方は、雨上がりで日差しが出て、気温が上昇。
岐阜県揖斐川町と飛騨市神岡の最高気温は、夏日に迫る24.9℃。また名古屋は23℃と、各地で初夏の陽気となりました。
(岐阜県高山市で外を歩く人)
「暑い」「(高山市は)きのうはめっちゃ寒かった。きのうはダウンを着ている人もいたが、暑いです。きょう」「(服装を)完全に間違えました。半袖でいいですね」
真夏ほどの暑さでないとはいえ、この時季、注意しないといけないのが「熱中症」です。

(名古屋工業大学 平田晃正教授)
「この時季は暑さに慣れていない。『暑熱順化』(しょねつじゅんか)と言うが、 徐々に暑さに慣れるように努力する」
「暑熱順化」とは、ジョギングやウォーキングなど、適度な運動で体温を上げ、体を暑さに慣らすこと。この時季からやっておくと、本格的な暑さを前に、熱中症対策に有効だといいます。

上のグラフは「暑熱順化」をした人とそうでない人が、同じ条件で1時間、外で軽い運動をした場合の体温の上がり方を比較したもの。
青色で示した「暑熱順化をした人」は、1時間後の体温の上昇が抑えられていることがわかります。体温の調節がうまくできないと、体内に熱がたまり、熱中症のリスクが高まるのです。
愛知県によりますと、2022年、熱中症とみられる症状で救急搬送された人の数は、4月でも21人と、この時季も熱中症に注意が必要なのです。