山に入る機会が増え、近年人里への被害も多発していることから岩手県は18日、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表しました。

 県自然保護課によりますと、ツキノワグマは山のブナの実が豊作か平年並みになるとメスの栄養状態がよくなり、翌年生まれる子グマの数が多いとされています。
 昨年度の調査の結果は平年並みとなったため、県は注意報を発表しました。
 県内では3月から4月にかけてクマの出没情報が相次いでいますが、これまでに人への被害は確認されていません。
 県は山林内に入る場合は複数で行動し、鈴やラジオなど音の鳴るものを携帯することや、人里への出没に備えて生ごみや堆肥用のコンポストの適切な管理を呼び掛けています。