ロシアのプーチン大統領は、一方的に併合を宣言したウクライナ南部へルソン州と東部ルハンシク州を訪問し、軍の司令部を視察しました。2つの州を訪れるのは侵攻開始後、初めてとなります。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領はウクライナのへルソン州とルハンシク州にある軍の司令部を視察し、現地の司令官から報告を受けたということで、18日、映像を公開しました。

プーチン氏が2つの州を訪れるのは侵攻後初めてで、ペスコフ大統領報道官は、いずれの訪問も17日に行われたとしています。

欧米からの軍事支援を受けるウクライナ側の反転攻勢に向けた動きも指摘される中、プーチン氏としては前線部隊の士気の向上とともに、ロシア側占領地域における支配をアピールする狙いもあるとみられます。

プーチン氏は先月には東部ドネツク州のマリウポリを視察していますが、これはウクライナ侵攻後にロシアが制圧した地域への初めての訪問でした。