景気は回復基調にある中国ですが、家電などの消費はまだ落ち込んでいます。こうしたなか、今注目されているのが日本市場。ビジネスの現場を取材しました。
これは船を清掃するロボット。中国のベンチャー企業が製造していますが先週、日本メディアに向かってこうアピールしました。
船舶清掃ロボットメーカー担当者
「私たちは日本市場に非常に興味があります」
「中国市場はほぼ開拓しつくした」として、日本など海外に活路を見出したいというのです。
こうした動きは、ほかの場所でも。
記者
「こちらでは中国の中小企業向けのセミナーが行われています。皆さんこれから日本市場への進出を考えているということです」
日本の通販市場でのノウハウやルールなどについて学ぶこの日のセミナーには、メーカーの担当者など1000人近くが集まっていました。
セミナー参加者
「日本市場はうちにとって中核市場の一つだと考えています」
メーカーからの需要を見越して、セミナー会場の外では…
「早さが大事!48時間以内に日本の消費者にお届けします!」
物流会社も積極的なPRを展開。
なぜ、日本への期待が高まっているのでしょうか。
日本市場セミナー主催 呉鉄氷さん
「アフターコロナで世界経済が消費低迷の局面に陥っている中、中国企業にとって日本市場は非常に重要になっています」
背景の一つは、2月まで続いた欧米の景気悪化に伴う輸出の減速です。
また、国内消費の回復の遅れも要因となっていて、きょう発表された1月から3月のGDP=国内総生産成長率も前の年の同じ時期と比べプラス4.5%と、通年目標には達しませんでした。
セミナーに参加した胡煉さんは。
EV充電スタンドメーカー 胡煉さん
「これが日本に輸出する製品です。自宅で直接使用できます」
今月から、日本の通信販売向けに家庭用EV充電器の輸出を始めたといいます。
ただ、中国にとって欧米市場の重要性は引き続き変わらないとみられ、日本への関心は相対的なものだという見方もあります。
中国国家統計局 報道官
「国内需要の不足は明らかで、構造的問題がある。回復基盤の強化には努力が必要です」
緩やかに回復する中国経済。しばらくは海外頼みの状況がつづきそうです。
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