ロシアで反逆罪などで起訴された反体制派の活動家に対し、モスクワの裁判所は懲役25年の判決を言い渡しました。

ロシアの反体制派の活動家ウラジーミル・カラムルザ氏に対し、モスクワの裁判所は17日、反逆罪やロシア軍に関する虚偽の情報を広めた罪などで懲役25年の判決を言い渡しました。

カラムルザ氏はウクライナ侵攻後の去年4月に拘束され、今年3月に始まった裁判では「政治的な動機で起訴された」と無罪を主張していました。

カラムルザ氏はロシア国籍のほかイギリス国籍も保有していて、17日はイギリスやアメリカの大使らも裁判所を訪れ、即時釈放を訴えました。

カラムルザ氏はプーチン政権を批判する活動で知られ、2015年と17年には昏睡状態に陥り、本人は毒物を盛られたと主張しています。

ロシアでは、ウクライナ侵攻後、国内に残る反体制派に対し、裁判で厳しい刑が科せられる傾向が強まっています。