15日、選挙の応援演説に和歌山県を訪れていた岸田総理の演説前に爆発物が投げ込まれた事件は全国に衝撃を与えました。
まさに選挙が行われている山口県内でも菅前総理の応援演説で警備が強化されるなど厳戒態勢となりました。

和歌山市で、演説前の岸田総理に爆発物が投げ込まれました。
警察は、投げたとみられる木村隆二容疑者を威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕しました。

発生から2時間半後、衆議院補欠選挙山口2区の候補の応援のため菅前総理が下松市と光市を訪れました。
下松市の会場では、去年7月に安倍元総理が銃撃された事件を受けて、演説は街宣車の上から、演台を防弾スクリーンで囲んで実施される予定でした。

岸田総理の事件を受けて急きょ、聴衆との距離を当初の計画から離し10メートル以上にする措置が取られました。
また、警察は、警備の人数を増やすなど厳戒態勢がとられました。

福満まい記者
「G7広島サミットを前に、テロに備える会議がまもなく開かれます。先日の岸田総理の襲撃事件を受けて関係者からは『緊張感を高めなければならない』という声が上がりました。会場も緊張感に包まれています」

「県テロ対策パートナーシップ推進会議」には山口県警や海上保安部、NEXCO西日本など、テロ対策に関係する機関が参加しました。

5月のG7広島サミットを前に情報交換をし、テロを許さない地域社会を実現することが狙いです。

岸田総理の演説前に爆発物が投げこまれた事件を受けて、川端浩輔 警備部長が「爆発物の原料となる火薬などの入手経路対策が重要となっている」と述べ、
テロを発生させない、被害を拡大させないための態勢作りを確認しました。

山口県警外事課・国際テロリズム対策 室田代耕司室長
「誰でも爆発物が作れる、実際に作って使っておる事案が発生しておりますので、危機感はかなりということで、対策をしっかりやっていこうと考えております」

山口県レンタカー協会 大隈克平 専務理事
「テロ対策をもっと充実してやっていく、大変なんですけれど、私たちの業界でも少しでも協力ができれば」
犯罪心理学の専門家による講演も行われ、サミットを前に、テロへの警戒感を高めていました。