岩手県出身者で初めて将棋のプロ棋士となった小山怜央さんに17日、プロの証となる免状が授与されました。
小山さんは17日午前、東京で行われた授与式に出席し、日本将棋連盟の佐藤康光会長から免状を受け取りました。
小山さんは戦後初めて養成機関である「奨励会」を経験せず、編入試験で合格して、プロ入りの権利を獲得し、4月1日付で、プロ棋士の四段となりました。
17日は優れた功績を残した棋士を表彰する「将棋大賞」の表彰式も合わせて行われ、藤井聡太竜王や渡辺明名人らトップ棋士も同席しました。
小山さんは「目の前の目標という点ではあまり考えていなかったが、大棋士の方たちと対局できるかもしれないということも、今後のモチベーションになっていくと思う」と語りました。
デビュー戦については現時点で未定です。小山さんは当面、トップ棋士が集う順位戦に参加できないプロが所属するフリークラスで経験を積み、順位戦への昇級を目指します。