運営会社の経営が悪化している岩手県奥州市の中心部にある複合商業施設「メイプル」について、市は当初目指していた閉店前の施設の取得を断念しました。
メイプルを巡ってはまちづくりの観点などから奥州市が土地・建物の取得を明らかにし、運営会社が閉店の期限としていた4月中を目指して手続きを進めていました。
17日の市議会全員協議会で市は地権者の意向決定に時間がかかるとして、早くても5月中旬に取得がずれ込むとしました。その上で、メイプルの不動産鑑定額がおよそ2億6000万円になり、この額をベースに運営会社の破産後、競売に参加するとしました。
奥州市の倉成淳市長は「メイプルを含むまちづくりの観点から全体像を示すよう今後も努力していく」と述べました。