ドイツでは15日、国内の全ての原発が停止し、東京電力福島第一原発事故を受けて加速した「脱原発」が完了しました。

記者
「ドイツ北西部のエムスラント原発です。さきほど原子炉が送電網から切り離され、運転が停止したということです」

ドイツでは福島第一原発事故以降、段階的に原発が停止され、15日夜、残っていた3基の運転が止まりました。発電所の前ではこの日、原発反対を訴えてきた市民団体が集会を開き、60年以上にわたり続いた原発の時代の終わりを祝いました。

原発反対デモ参加者
「素晴らしい日です。この日のために活動してきた何十万人もの人たちの素晴らしい成功です」

一方で、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー不足への不安などから国民の脱原発への受け止めも変わっていて、最新の世論調査では脱原発に反対する人が過半数を占めていました。