宮崎県西都市の橋田市長が西都児湯医療センターの前理事長に対して行った解任処分をめぐる裁判で、市側が控訴を取り下げたと発表しました。

この裁判は、西都市の橋田市長が、西都児湯医療センター前理事長の濱砂重仁氏に対して行った解任処分をめぐり、濱砂氏が処分の取り消しを求めたものです。

一審で、宮崎地裁は、「違法な処分である」などとして濱砂氏への解任処分を取り消す判決を言い渡し、これに対して市側は、判決を不服として福岡高裁宮崎支部に控訴していました。

西都市は、14日、控訴を取り下げたと発表し、理由については「濱砂氏が理事長を辞職し、訴訟を継続する理由がなくなった。今後の医療体制の構築に全力で取り組むことが合理的で意義が大きいと判断した」としています。

西都児湯医療センターの理事長には、以前、理事長を務めていた長田直人氏が今月1日から着任していて、任期は来年3月末までとなっています。