台湾の馬英九前総統が台湾の総統経験者として初めて中国を訪問したことについて、台湾では世論が二分しているとする調査結果が発表されました。

中国に近いとされる国民党に所属する台湾の馬英九前総統は先月下旬から今月7日まで、中国を訪問し、祖父の墓参りを行ったほか、中国政府の台湾政策担当のトップとも会談しました。

台湾の民間シンクタンクが行った調査によると、この馬前総統の中国訪問について否定的との回答が43.7%になりました。一方で、肯定的と捉えた住民も4割近くに上っています。

台湾の独立志向が強いとされる20歳から34歳の若い世代でも4割以上が肯定的と回答していて、世論を二分する形となりました。