世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つ、青森市の三内丸山遺跡の一部が改修工事で生まれ変わり、縄文時代の“むら”の様子がより忠実に再現されました。
三内丸山遺跡は、今から約6300年前の縄文時代初期から中期の大規模な集落の跡です。
今回改修された1つは、遺跡に入って最初に目にする「環状配石墓」です。今回の改修では調査結果をもとにして墓の形を立体的にしたほか、墓に置かれたと考えられる石と同じ大きさ、形のものを青森市内の川で採取して使い、当時の様子がより忠実に再現されました。
※三内丸山遺跡センター 岡田康博 所長「世界遺産の中核の遺跡ですから、全体の価値を伝えるためには、まず三内丸山遺跡の価値をしっかり伝える、表現することが大事ですので、その第一弾としてわかりやすい立体表示に取り組んだ」
13日は、修学旅行で北海道の中学生も訪れ、リニューアルした遺跡の見学を楽しんでいました。
※北海道からの修学旅行生「初めて世界遺産を見られたし、社会の教科書でしか見たことがなかったので実際に見られてすごくよかった」
また、展示室も一部改修され、プロジェクションマッピングを導入して墓の中の様子を映像で説明しています。三内丸山遺跡は今後も改修工事が予定されていて、“むら”と呼ばれる縄文時代の集落の跡をよりわかりやすく伝える遺跡を目指します。