4月12日、九州や中国地方を中心に広い範囲で観測された黄砂。東京にも迫っていて、13日昼ごろまで飛来すると予想されています。交通への影響などに注意が必要です。

各地で黄砂観測 東京は…

4月12日の夜、都内で行われていたフードイベント。
外で飲むお酒が美味しい季節になってきました。

お客さん
「暖かくなってきたので、ビールが美味しいです」

ただ、12日は…

お客さん
「黄砂襲来みたいな。どんな感じなのか、びくびくしながら、過ごしていました」

店のスタッフも、こまめにテーブルを拭くように意識しているといいます。

中には、黄砂対策で普段と違うマスクを着けたてきたという女性も…

お客さん
「きょうは黄砂が入らないマスクに替えて来ました。キメの細かいマスクをしてきた」

夕方、都内のコインランドリーの店舗では…

利用客
「きょう、あしたは風が強くて、黄砂が多いと聞いていたので、乾燥だけは最初からコインランドリーで行う予定でした」

黄砂で洗濯物を外に干すことが出来ないという理由で、乾燥機を利用する人の姿がありました。

今回の黄砂は最大規模ともいわれています。

気象衛星「ひまわり」がとらえた画像では、黄砂が少しずつ日本に近づいている様子が…

12日午後1時ごろの福岡市。空が白くかすんでいるのがわかります。

鹿児島県の観光名所でも…

三重からの観光客
「黄砂でしょこれ。ニュースでやってました。ちょっと風景がぼやーとしていますけど、桜島がぼやっと見えるからよかった」

輪郭がぼやけた桜島。

また、“津軽富士”の愛称で親しまれている青森県の岩木山は、3時間ほどでその姿を消しました。

北海道・札幌の中心部でも…

札幌市民
「いつもよりも霧みたいな感じ。東京のスモッグみたいな。洗車も明日以降にしようかなと」

2年ぶりに全国各地で観測された黄砂。

気象庁によりますと、12日午後10時時点で、黄砂は中国・九州地方を中心に28の気象台で観測されています。