台湾の与党・民進党は12日、来年1月に行われる総統選の公認候補として、頼清徳副総統を正式に選出したと発表しました。

与党・民進党が台湾総統選の公認候補に選出した頼清徳副総統は、任期満了となる蔡英文総統の後継候補となります。

頼氏は会見で、「来年の選挙は台湾の将来や民主主義の存続を左右するものだ」としたうえで、「台湾の自由と民主主義を守っていくしかない」と訴えました。

台湾周辺で中国軍が軍事的圧力を強めていることについては「戦争になれば台湾が犠牲になるだけでなく、中国や世界が大きな損害を被ることになる」と警告、「中国が武力による侵略を断念するまで私たちは国防力を強化し、台湾を守る」と強調しています。

ただ、自身が「台湾独立派」とみられていることを意識してか「台湾にはすでに主権があり、改めて独立を宣言する必要はない」として、蔡総統の路線を継承する姿勢を示しました。