北九州市に本社を置く百貨店の井筒屋は12日、2023年2月期の決算を発表しました。実質的な増収減益になっています。
◆実質的に2年連続の増収

井筒屋の2023年2月期の売り上げは、比較のために以前の会計基準を適用すると549億9300万円となり、実質的に2年連続の増収です。
ブランドものや宝石、絵画などの高級品、物産展などのイベントが好調だったほか、外出の機会が増えたことで靴やハンカチなど衣料品も堅調に売り上げています。
◆純利益は2期ぶりの減益

一方、純利益は法人税等調整額の影響で10億1900万円となり、2期ぶりの減益です。井筒屋は来年の春から、スマートフォン向けに独自のアプリを導入し、効率的な営業を推進したいとしています。
年度通期では、光熱費などエネルギー関連費用の高騰やアプリへの投資などで、純利益を6億円と見込んでいます。