名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族らが、女性が亡くなる直前の監視カメラの映像を公開したことに対し、斎藤法務大臣が「原告側が勝手に編集し、マスコミに公開した」と述べたことについて、野党側は発言の撤回を求めました。

ウィシュマ・サンダマリさんの亡くなる直前の映像をめぐっては、先週、遺族や弁護団が公開したことについて、斎藤法務大臣が「原告側が勝手に編集し、マスコミに公開した」と遺族側の対応を問題視していました。

きょう国会で、野党側は斎藤大臣に対し、「遺族側の対応に問題はないはずだ」として発言の撤回を迫りました。

立憲民主党 米山隆一 衆院議員
「私は撤回を求めたいと思うんです。きちんと訴訟行為、抜粋して公開したことは問題ないと言っていただけませんでしょうか」 

斎藤健 法務大臣
「事実関係を述べただけであって、良いとか悪いとかそういうコメントは一切していません」

斎藤大臣は「事実関係を述べただけ」と繰り返し、発言を撤回しませんでした。