国土交通省が、バス・タクシー運転手の“名札”を廃止する方向で検討に入ったことが分かりました。

背景には利用者からの暴言といった“カスタマーハラスメント”の被害が増えていることがあるようです。

見直しがはじまっている名札のあり方について深掘りしていきます。

“カスハラ”被害増でバス・タクシー名札廃止へ

良原安美キャスター:
バスやタクシーに乗ったときに目にするドライバーの名札について、国交省が廃止の方向で検討に入ることがわかりました。

名札はタクシーのドライバーだと助手席の辺りにあるのを見かけますが、バスの運転手の名札は、例えば料金表の下の辺りにフルネームが書かれています。

他にも乗降口の上など運転手の割と近いところにあるということです。

ではどうして今回、廃止の方向で検討がされているのかと言いますと、SNS上での誹謗中傷などの事案も起きていることから、運転士たちが安心安全に働くためだと言います。

というのも、バスやタクシーなどの交通関係者へのこんなアンケート(対象:約2万人)があるんです。

【交通関係者へのアンケート】

利用者等から迷惑行為の被害にあったことがある(直近2年以内)
「ある」=46.6%
※交運労協調べ/2021年5月20日~8月31日実施

<内容>
・暴言
・威嚇・脅迫
・同じクレームを繰り返す など
カスタマーハラスメントとも呼ばれているようで、問題になっているようです。

ホラン千秋キャスター:
名前が出ていることで同じようなクレームも執拗に繰り返されるということで、運転するときに気を揉んでしまうドライバーさんも多いんですね。