高い防水性と保温性を誇る高級ダウンジャケットの「水沢ダウン」。この製造を手掛けるスポーツ用品メーカー「デサント」の岩手県奥州市の工場が生まれ変わります。新工場の建設で生産能力とブランド力の強化を図ります。
「水沢ダウン」を製造する水沢工場の刷新は、10日デサントが発表したもので、生産能力の強化を目指し工場を稼働させながら敷地内に新工場を建設し、規模も拡大させる計画です。
1970年に操業を開始した水沢工場は、施設の老朽化も進んでいました。
(杉浦剛 工場長)
「歴史もあって愛着もあるんですが、次の時代も見据えて建て替えを決断しました」
水沢工場の主力商品「水沢ダウン」は、2010年のバンクーバー大会から冬季オリンピック日本選手団の公式ウエアに採用されているほか、おととしには、メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手モデルの限定販売も注目を集めました。
デサントは水沢工場の刷新に30億円を投資する予定で、新工場は来年3月着工、再来年7月の稼働を目指しています。
(杉浦剛 工場長)
「従業員が働きやすい環境、工場にしていきたいと思っています」
100人余りいる従業員の大半を占める女性が働きやすい環境を整えることで、生産効率を高め、品質とブランド力に磨きをかけたい考えです。