統一地方選挙 前半戦の投開票が行われ、岐阜県議選の多治見市選挙区では、立憲民主党から自民党に移籍した今井瑠々(るる)さん(27)が当選しました。

岐阜県議選の多治見市選挙区は、9日投開票が行われ、無所属の判治康信(はんじ・やすのぶ)さん(47)と、自民党推薦の今井瑠々さんが当選しました。


(無所属 自民党推薦 新人 今井瑠々氏)
「皆さまに託していただいた、この一票一票を決して無駄にしないように、わたくし今井瑠々、県議会議員の務めを果たしていきたい」
(当選した無所属 新人 判治康信氏)
「市民の目線、生活者の目線で、これまで訴えさせていただきました。市民の皆さんの声を反映できるのは本当にうれしいこと」
これまで自民系と旧民主系で議席を分け合い16年ぶりとなった選挙戦。
ことし1月に立憲民主党から自民党に電撃移籍した今井さんは、野田聖子衆院議員の応援を受けながら、衆院選の出馬で培った知名度を生かして、若者や子育て支援の充実を訴え、支持を広げました。

トップ当選した判治さんは、おととしの衆院選で今井さんを支援した1人。
立憲民主党や連合岐阜の全面的な支援を受けながら、無党派層にも浸透し、支持を広げました。
一方、自民党は2議席の独占を狙いましたが、現職の後継指名を受けた公認候補が落選するという厳しい結果に。
(落選した自民党 新人 友江惇氏)
「皆さん本当に結果が出せず、申し訳ございませんでした」

街の声は…
(有権者)
「(今井氏は)自民党に入られたということで、これから先があるので、じっくりやってもらえればいいと思う」
「若さですね。若い人の発想に期待したい」
「寝返りして立憲民主党を裏切ったのに、それでいいんだと思って変だなって。それだったら自民党のもう片方の人が、当選した方がいいんじゃないかなって」
「(今井氏は)今回あれっ?て思いましたけれど、でもこの地域のために頑張ってくれるならいいかなと」

CBCテレビの出口調査では、今井さんの自民への移籍について「評価する」と答えたのが22.8%、「評価しない」が41.8%でした。高い知名度を生かして、自民党支持層の4割、無党派層の3割に浸透し、2位での当選につなげました。


(今井瑠々氏)
「お礼をさせていただきたいという思いと、多治見の皆さんの声を引き続き届けられるように、政治家として成長していきたい」