土石流災害から立ち直る熱海を見つめ続ける「熱海、再生へ」です。2021年7月、静岡県熱海市で起きた土石流災害ではネコやイヌなどのペットも多く被災しました。発生直後から被災した動物を保護してきた団体は10カ月以上経った今も、命を守る活動を続けています。
熱海市でネコの保護と譲渡活動をしているNPO法人「くすのき」の施設です。「くすのき」では飼い主がいないネコなどをこれまでに2000匹以上保護してきました。2021年7月、熱海市の土石流災害では動物も多く被災しました。
<NPO法人くすのき 澤内早苗さん>「保護できました?頑張ったね。大丈夫だよ」
「くすのき」の澤内さんたちは、災害発生の翌日から現場に通い、飼い主とはぐれてしまったペットや野良ネコなどを保護しました。
<NPO法人くすのき 澤内早苗さん>「結構重いです。女性では、結構体力が…。男性の方は4個か5個くらい持って運んで、色んなところに設置していました」
土石流で道路は車が通れず、澤内さんたちは毎日階段を400段以上登って捕獲機を設置しました。
<NPO法人くすのき 澤内早苗さん>「ご飯だったりとか、匂いが強いもの、温めたからあげやさきイカを使って誘導して、中に入ってもらう」
捕獲機にエサを置き、動物が入っていたら持ち帰る。これを繰り返して154匹を保護しました。
<NPO法人くすのき 澤内早苗さん>「見つかるまでは、飼い主さんも避難所で泣いてたりもしたので。それを見るとどうしても助けてあげたいなというか、すみません、思い出しちゃうと」
2匹のペットと暮らす女性です。土石流災害では自宅にペットを残し、帰ることができなくなりました。
<ペットを保護してもらった女性>「これがうちのむーちゃんときーちゃんです。突然、うちにいつ入れるかどうかもわからないし、とにかく中に入って助けるしかないからと言って入っていただいた。あのとき、くすのきさんのところにお願いしなかったら、どうなるかわからなかった。本当に」
災害から10カ月。今では保護した動物の多くが飼い主など、もとの場所に戻りました。しかし、およそ50匹は帰る場所がありません。動物のワクチンや検査などで、2021年は月30~60万円の医療費がかかりました。そこで、4月からはクラウドファンディングを始め、150万円を目標にしています。
<NPO法人くすのき 澤内早苗さん>「早く見つけてあげて、1匹でも多く戻れたり、良いご縁に恵まれるような活動をこれからもしていけたらなと思います」
澤内さんたちは今も保護してきた動物たちを守ろうと力を尽くしています。
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