韓国・最大野党の国会議員団が7日、福島県内を視察して、東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出に、あらためて反対する考えを示しました。

韓国・最大野党「共に民主党」に所属する国会議員4人は7日、県内に入り、午前中、福島市で伊達市の市議会議員に福島県民は処理水についてどう受け止めているか尋ねました。

伊達市・島明美議員「韓国の議員団の方には、より多くの地元の当事者の声を聞いていただければと思います」

このあと議員たちは福島第一原発から10キロあまり離れた浪江町の請戸漁港を訪れ、現地を視察しました。視察した議員は「日本の政府と東京電力が示している情報は不十分だということが、今回の現地視察を通して確認できた」と話し、処理水の海洋放出にあらためて反対する姿勢を示しました。

また、韓国の原発からも処理水を放出していることについては・・・。

ヤンイ・ウォンヒョン議員「通常運転の原発から出てくる物質と、メルトダウンした後に処理された水の中に含まれている放射性物質は非常に種類が違う」

今回の視察について、韓国与党「国民の力」は、処理水の問題を政治利用する動きだと批判していて、この問題をめぐり与野党の対立が激しさを増しています。