福岡市や北九州市の小中学校は7日、新学期を迎えて子供たちが新たな学年での生活をスタートさせました。今年度から学校現場でのマスク着用については、個人の判断に委ねられています。子供たちはどう対応したのでしょうか。


◆福岡市内で4年ぶりの小学校開校で


宮野直哉校長「ただいまより、福岡市立西都北小学校を開校します」

真新しい体育館に集まった子供たち。新しく開校した福岡市西区の西都北小学校です。児童数の増加を受けて福岡市内では、照葉北小学校以来、4年ぶりに新設されました。



宮野直哉校長「元気なあいさつや、お話の聞き方。この2つを大切にして、よりよい西都北小学校を一緒に作っていきたいと思います。頑張っていきましょうね」

開校式に続いて開かれた始業式では、331人の児童の代表が新しい学年での目標を語りました。

池蓮大郎くん(2年)「新しい友達と運動場でドッジボールをするのが楽しみです」


◆「着用を求めないを基本に」と言いつつも……


福岡市では7日、公立の小中学校や特別支援学校計223校で始業式が開かれ、子供たちが新たな学年での生活をスタートさせました。

岸田文雄総理「個々人の(マスクの)着脱を強制するものではありません。私自身、マスクを外す場面が増えると考えています」

マスクの着用については3月13日以降、個人の判断に委ねられることになりました。福岡市教育委員会も教育活動においては「マスク着用を求めないことを基本とする」と通知していました。ところが――。

RKB小畠健太「マスクの着用については個人の判断に委ねられることになっていますが、まだ多くの子供たちがマスクを着けたまま授業に参加しています」

新しい教室での授業に臨んだ子供たちは、多くがマスクを着けた状態でした。


横山凛さん(4年)「コロナに感染するかもしれないから、まだ着けておきたいです」
今井花音さん(6年)「まだ完全に収まってはいないようなので」



◆「感情が読み取りやすい」高校では外す姿も


一方、全日制の県立高校90校でも入学式が行われました。


RKB坂本くるみ「新入生の入場です。生徒たちは、マスクは着けていません。表情からは期待と緊張がうかがえます」

福岡市早良区の修猷館高校では、411人の新入生が新たな門出を迎えました。入学式ではマスクの着用を生徒の判断に委ね、参列する保護者の人数制限を無くしました。



「今まで中学校生活がずっとマスクを着けてだったので、新しい自分として高校生活に臨みたいと思ったからです」
「コミュニケーションが取りやすくて、笑顔とか感情が読み取りやすいので、積極的に話しやすいと思います」


◆「少しずつ外してけば」新型コロナ対策の専門家


北九州市立八幡病院 伊藤名誉院長「学校はコントロールされている場所ですから、食事の時に私語を慎んで笑顔で食べるということをして、適切な清掃と消毒をしておけば、学校の中は比較的安全な場面が多いように思います」


伊藤名誉院長「学校はコントロールされている場所ですから、食事の時に私語を慎んで笑顔で食べるということをして、適切な清掃と消毒をしておけば、学校の中は比較的安全な場面が多いように思います」
「0と1ではなくて、『全部外す』『全部付ける』ではなくて、少しずつ外していく。そうすれば、自然に落ち着いた状況になると思います」