今回のしずおか産は「はままつBABY BOX」です。赤ちゃん用のおくるみやバスタオルなど全部で6点。企画・考案したのは、生地の織り方などを考えるテキスタイル・アーティストの桂川美帆さんです。
<テキスタイル・アーティスト 桂川美帆さん>
「おくるみは広げて赤ちゃんを寝かしてあげて、ふわっと包んであげます。出かける時にはこのままベビーカーに乗せたり、お風呂あがりにちょっと吸水してあげれば、沐浴完了っていった感じです。ママが触っていてもすごく気持ちがいい生地です」
「はままつBABY BOX」は、多くの人が制作に関わり生まれました。おくるみをデザインしたのは、戸澤智也子さん。
<おくるみをデザインした戸澤智也子さん>
「おくるみは『遠州ガーゼ』を使っていて、『遠州ガーゼ』の独特なシボ感がきれいに出るようにデザインを考えました。子どもをくるむので、丸みのある角にしてやさしく包めるように工夫をしました」
「遠州ガーゼ」は浜松市の地場産業・遠州織物の一つです。
<マサル織布 大橋勝さん>
Q.これが今回使ったガーゼと同じものですか?
「そうです」
Q.特徴は?
「5層になっていて、糸と糸がうまい具合にずれてくれるので、同じ糸数をひとつの層にすると空気が動かないということで、それを5層に分けることによって風通しがよくなってきます」
特殊な技術によって、5層に織られた「遠州ガーゼ」は独特な凹凸、「シボ感」が生まれます。
<マサル織布 大橋勝さん>
「『シボ』の特徴というのは、肌に対して点接点になるので肌に触った時にサラサラ感がある。柔らかいサラサラ感がなかなかないので、それが一番特徴になっています」
大橋さんは「遠州ガーゼ」を国内では唯一無二の逸品と自負しています。
ところが、遠州織物の作り手の数は1974年をピークに現在は50軒ほどまでに減少。衣類が海外で大量生産されるようになり、国内での生地の需要が激減したのが理由です。
二児のママで4年前、神奈川県から浜松に移住してきた桂川さんは、地元のクリエイターや遠州織物の関係者と「はままつBABY BOX」プロジェクトを立ち上げ、遠州織物の魅力をPRし、地場産業の活性化を目指しています。
<桂川美帆さん>
Q.桂川さんにとって遠州地方は?
「宝の山です。モノづくりがあふれていて上質なものがたくさんあります」
「平織産業」は、創業74年の老舗企業。カバンのストラップに使う細い幅のテープなどを製造しています。今回、よだれかけにつけるタグの部分を担当しました。
<平織産業 平野浩二さん>
「細幅業界は注目されることが少なく、日常生活に必要なものを作ってはいるけれども、表に出ることはなかった業種。今回のことが浜松でやっていることを知ってもらうだけでもうれしい」
天井などからぶら下げるおもちゃ「モビール」も「BABY BOX」に入っています。こちらも子育て中の鈴木萌子さんがデザインしました。
<スタイをデザインした鈴木萌子さん>
「磐田市にある遠州ネットさんというメーカーさんが作っていて、希少な技術としてのからみ織りをやっている業者」
「BABY BOX」はまさにメードイン遠州。
<桂川美帆さん>
「少しでも、いまある生産者さんを支援していきたい。あとは、やっぱり地域の人達に使ってもらってそのよさに気づいてもらいたい」
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