岩手県山田町にある県指定の天然記念物の梅の木、「臥竜梅(がりょうばい)」が見ごろを迎えています。
山田町大沢の福士正之さんの家の庭にある梅の木、「臥竜梅」は、樹齢およそ300年の紅梅です。竜が地を這うような姿からその名が付けられ、1972年に県の天然記念物に指定されました。
木は東日本大震災の津波で、根元まで浸水しましたが、福士さんたちが、塩分を洗い流すなどした手当の甲斐あって、今年も力強い枝ぶりを見せ、可憐な花を咲かせています。今年は例年より2週間ほど早く、3月23日に開花し、すでに花のピークを迎えています。
福士さんによりますと、花の数は例年より少なめだということですが、浜風に薄紅色の花びらが揺れ、沿岸に春の訪れを感じさせています。