台湾の蔡英文総統が日本時間のきょう未明、アメリカのマッカーシー下院議長と会談し、経済と安全保障の両面での連携強化を確認しました。一方、中国政府は反発しています。

記者
「蔡英文総統が到着しました。これからマッカーシー下院議長との会談に臨みます」

蔡総統とマッカーシー下院議長の会談は、日本時間のきょう午前2時ごろからロサンゼルス近郊で行われ、個別会談ののち、超党派の議員18人との会談も行われました。

現地メディアによりますと、アメリカで台湾の総統がアメリカの下院議長と会談するのは1979年の断交後、初めてです。

台湾 蔡英文総統
「マッカーシー氏らの存在と揺るぎない支持は、台湾の人々を孤立していない、一人じゃないと安心させてくれます」

会談では経済と安全保障の両面での連携強化を確認。蔡総統は台湾の平和な現状を守る意志を議員らに示し、マッカーシー氏は「アメリカと台湾のつながりはかつてなく強くなっている」と強調しました。

一方、中国外務省は「一つの中国」の原則などに「厳重に違反する」と指摘し、「断固反対し、強烈に非難する」と反発しています。