大分空港で宇宙港事業を計画しているアメリカのヴァージン・オービット社。経営難で破産を申請し、事業を売却する方針を明らかにしました。

ヴァージン・オービット社は大分空港で水平型宇宙港として人工衛星の打ち上げを計画。経済波及効果は102億円に上ると試算されています。

オービット社は現地時間の4月3日、アメリカの連邦破産法の申請手続きを開始したと発表。今年1月にはイギリスで人工衛星の打ち上げに失敗していて、資金繰りに行き詰まっていました。

破産法が適用されれば3000万ドルを超える資金調達を行い、事業の売却を目指す方針です。オービット社の破産申請が県の宇宙港計画に与える影響は…

(県先端技術挑戦課 佐藤元彦課長)「何ら宇宙港の実現に向けた取り組みが変わることはない。世界的にも拡大していくなかで遅れないように宇宙産業の普及に努めたい」

また、大分空港がある国東市の松井市長は「県と情報を共有して今後の推移を注視したい」と話しています。