

■長野市民は…「頭を触ったら、頭が良くなるような…」「分かります、わかります。(触ったことは)あります」「行けば、触らせていただく。(盗難は)びっくりしました。人通りがあったり、見えるところにいるのに、盗まれるなんて」

また毎年1月には、木造の「びんずる様」の像を台座ごと綱で引き回す「びんずる回しが行われます。
善光寺の正月の恒例行事で、毎年1月6日の夜に行われ、行事のあと、しゃもじを受け取った参拝者は木造の頭や手足などをなでて無病息災を願います。
文化財などには指定されていないものの、善光寺を参拝する大勢の人に親しまれてきた仏像です。
長野市の夏の風物詩=「長野びんずる」の名前は、びんずる尊者にちなんでいて、コロナ前の2019年の祭りにはおよそ220連、1万人が参加しました。

■善光寺御開帳奉賛会・水野雅義会長「長野=善光寺さん。びんずる様という、ある意味あたりまえのものだと思っていますので、当たり前のものがなくなってしまうなんてことは想像もしていなかった。本当によかった。見つかってよかった」

300年以上も人々に撫でられ続け、元の顔も分からないほどに磨り減ってしまった「おびんずるさん」は、今回の事件を、どうみていらっしゃるのでしょうか?

本堂には東側・西側にも出入口があり、車が停められる道路までは数百メートルの距離があります。善光寺によると、朝6時半から7時半に行われる朝のお勤め「お朝事」のあと、監視が手薄になった時間帯が狙われたというかなり大胆な犯行。
今後は人員や防犯カメラを増やすなど、対応を検討しているということです。