“物価の優等生”の卵は、きのうも鳥インフルが発生し、過去最高値が続いています。こうした中、ブラジルから卵を輸入する動き、そして、卵を使わないスクランブルエッグも登場しました。
都内のスーパー。10個入りの卵の値段は税込み278円と、去年に比べて1.5倍の値段です。
「高いですね。こういう値段が続くとね、ちょっと考えちゃいますね」
たつみチェーン豊洲店 村松義康代表取締役
「(以前は特売を)週に2回やってました。今は全然できてません。うちで売ってるようなLサイズの卵がまだ少ない。(毎日届く卵は)5分の1になってます」
卸業者に毎日100パック発注していますが、MサイズとLサイズそれぞれ10パックしか入荷してもらえない状態です。
記者
「白い防護服を着た人たちが、養鶏場に集まっています」
鳥インフルエンザの猛威が続いています。きのうも北海道の千歳市で発生。今シーズン、鳥インフルによる殺処分の対象となった鶏などは1740万羽に。全体の1割を超える殺処分による供給不足で、卸売価格は最高値を更新し続けています。
野村農水大臣
「昨日も北海道で35万羽の鳥インフルが発生している。そういう意味ではまだ収束したということも言えない。昨年も5月までは発生しております」
こうした中…
ふわふわとろとろのスクランブルエッグです。ただこちら、卵を一切使っていません。代わりに使っているのは、にんじんや白いんげん豆などの植物由来の素材だけ。カゴメなどがきょうから全国のスーパーで発売しました。
記者
「口の中で溶けて、ほのかな甘みもあります」
一人分の量が入った1パックで398円。常温での保存も可能で、オムライスや親子丼など通常の卵料理のほか、お弁当などでも活用できるということです。
カゴメ広報グループ 北川和正課長
「健康志向の高まりや、あと環境に良いものを選びたい。そういったお客様は非常に多くなってきている。お客様の新しい食の選択肢の一つとして考えていただけますと」
食卓に深刻な影響を及ぼしている卵不足。農水省によりますと、今月にも一部の企業が鳥インフルが発生していないブラジルから卵を輸入する動きがあるということです。
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