再び王座陥落です。
2020年産のかんきつの収穫量が発表され、2019年産で1位だった愛媛は、和歌山に抜かれ2位でした。

愛媛県農産園芸課によりますと、2020年産の温州ミカンとイヨカンや紅まどんなといった中晩柑類を合わせたかんきつの収穫量は、愛媛が19万2938トンで、1位の和歌山と1万4000トン余りの差で全国2位となりました。

愛媛のかんきつの収穫量は、統計を取り始めた1974年以来、44年連続で1位でしたが、2018年産は西日本豪雨で多くの園地が被害を受け2位に、翌2019年産は1位に返り咲いていました。

2020年産が再び2位になった要因について、愛媛県農産園芸課は、収穫量の多くを占める温州ミカンが、和歌山は果実が多い傾向の「表年」で16万7100トンだったのに対し、愛媛が少ない傾向の「裏年」で、11万2500トンに留まったためと分析しています。

それでも、収穫量トップの品目が9つと和歌山を5つ上回り、愛媛オリジナル品種を除く和歌山より11億円多い産出額も367億円とかんきつ王国のプライドは守った愛媛。

2021年産の収穫量に注目です。