万葉集を代表する歌人・大伴家持の銅像が立つ富山県高岡市の二上山(ふたがみやま)で2日、不法投棄されたゴミの中から大量の銅線ケーブルが見つかりました。富山県では先月、銅線ケーブルが盗まれる事件があったばかり、地元の人たちは泥棒が捨てたものではと話しています。そして山の中からは、さらにあきれるような大量の“ゴミ”もみつかりました。

4月2日、富山県高岡市にある二上山の清掃に集まったのは、地元のランニングクラブを中心におよそ60人。

山の東の伏木側と西の海老坂側に分かれて目に付くゴミを拾って行きます。

ガードレールの下には道路から投げ捨てられた大量のゴミがありました。

がけの下におりてゴミを集めていると、意外なものも見つかりました。

運動器具でしょうか?

山の西側からはあきれるようなゴミも…。

大人用のおむつです。大量に捨てられていました。水を吸っていて持上げるのもひと苦労です。

ドラム缶も見つかりました。

そして、草むらから見つかったのは…。

大量の銅線ケーブルです。中の銅線が抜き取られ、黒いゴムの部分が捨てられていました。

近くの富山市では先月、資材置き場から銅線およそ1.6トンが盗まれた事件があったばかり、泥棒が捨てたのでしょうか?

およそ3時間で集まったゴミは山のようなになりました。

第33回 二上山万葉ラインクリーン作戦 本多裕さん:「タイヤは毎年見つかってる。腹立たしいです。毎年いたちごっこ」

不法投棄はれっきとした犯罪。個人の不法投棄に対して5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方が科せられ、法人の不法投棄に対して3億円以下の罰金刑が科せられます。

地元の人たちは美しい二上山を汚さないでと訴えています。