「事故は自転車のせいじゃない、自分のせい」

この春から大学生。塩見さんは幼いころから自転車に乗ることが大好きで、大学にも、自転車で通うことにしました。交通事故にあっても、自転車のことを嫌いにはなりませんでした。

塩見和朗さん「風を感じるところが好きです。涼しそうな顔をして、電動自転車の人が抜いていくのを見て『クソー』って思ったりとか、原付は座ってこんなにスピード出るのに、なんで僕はこんなにこがないかんが、と思いながらこいでるのが好きですね」

「事故は自転車のせいじゃなくて僕のせいなんで、自転車事故で自転車を嫌いになる理由はないかなって思ってます。小さいころから好きなものって好きじゃないですか。なんで自転車もずっと好きかなって思います」

「死んでからじゃ遅い」当たり前にかぶる社会に

命を守るヘルメット。塩見さんは「みんなが自分の意思でかぶる社会になってほしい」と考えています。周りに合わせがちな日本ならではの文化の中、ヘルメットを着用することが、当たり前の世の中になることを願っています。

塩見和朗さん「本人とか、周りの友達が事故で死んでから気づくようじゃ遅いので、悲しい思いをする前に、多少ダサくてもかぶってほしいというのが僕の願い」