「自分も『ダサい』と思っていた。」自転車の“ヘルメット”着用が当たり前になればと願う男性がいます。彼は小学生のとき、自転車で帰宅中に車にはねられ、一時意識不明になりました。「死んでからじゃ遅い」18歳になった今、改めて呼びかけます。

「ダサい」と思っていた“ヘルメット” たまたまかぶらなかったその日…

▼塩見和朗さん「その当時は、親に『かぶりなさい』と言われてかぶってたんですけど、その日は寒かったし、フードかぶりたいけどヘルメット邪魔でかぶれないから、ヘルメットを置いていこうと。『ダサい』とも思ってたし、たまたまヘルメットかぶらずに行って、事故してしまって…」

この春、高知大学・人文社会科学部に進学した、高知市の塩見和朗さん。6年前、小学6年生の冬でした。中学受験を控えていた塩見さんは、学習塾から自転車で帰宅中、車にはねられました。ヘルメットはかぶっておらず、頭などを強く打って、一時、“意識不明の重体”に。3日後、奇跡的に回復し、意識を取り戻しました。

一時意識不明に…意識を取り戻した塩見さん(2017年)

事故の後、母、絵里香さんが、ヘルメット着用の大切さを呼びかける活動を始めます。母の姿を見て、”ヘルメットが命を守る”ということに改めて気づいた塩見さん。母と一緒に、自身の経験を伝えてきました。

▼和朗さんの講演「自分の命を、より大切にする選択をしてほしいということを、みなさんに伝えたい」

塩見和朗さん「事故に遭う人はいるけど、死にかけるような事故って、あまりないじゃないですか。一応、自分は死にかけた人なんで、その体験を少しでも知ってもらえたら、みんなが事故する前にヘルメットをかぶってもらえるんじゃないかなという思い。」