宮崎県内では、現在、県議選が繰り広げられていますが、そのウラで、とある選挙が行われ話題になっています。
その選挙の舞台は動物園。ある動物の人気投票の結果が発表されました。
こちらは、宮崎市フェニックス自然動物園。
園内にはおよそ100種類の動物たちが展示されていますが、中でも人気なのが12頭が飼育されているチンパンジーです。



こうした中、動物園で今回初めて行われたのが「チンパンジー総選挙」です。
(宮崎市フェニックス自然動物園 竹田正人園長)
「12頭のチンパンジーがいるうちの10頭に立候補してもらって、みんなにそれぞれの顔の違いとか個性の違いを見てもらおうということで始めました」


先月18日から、16日間投票が行われたチンパンジー総選挙は、総投票数なんと1000票以上。個性豊かな10頭のうち、見事1位に輝いたのがこちら!
195票を集めたオスのキン、31歳です。


キンちゃんが人気を集めた理由がこちら。「雑巾がけパフォーマンス」です。

(来園者)
「(Q.チンパンジーどんなところが好き?)おそうじ」
「自分だったら腰が痛くなる。おそうじすごいよね、すごいすごい」
「キンちゃんだって。当然でしょうか。人気だもんね」
「キンちゃん、おめでとう」



(廣末圭治記者)
「見事、総選挙で1位を獲得したキンちゃん。有権者の皆さんに向けて見事なファンサービスです」

そして、1位に45票差で2位につけたのは、竹田園長も期待を寄せていたデビィです。

(宮崎市フェニックス自然動物園 竹田正人園長)
「51歳のおばあちゃんチンパンジー、デビィさんでしたね。僕たちはこれから高齢化社会を迎えますから、そいういう僕たちのための希望の星になってもらいたいなと思っていました」

統一地方選のウラで熱い戦いを繰り広げたチンパンジーたち。
それぞれの個性に磨きをかけ、今後、より一層動物園を盛り上げてくれそうです。

竹田園長によりますと、チンパンジーたちは普段は仲良く群れで生活をしているので、そうした姿も来園者の皆さんに見てほしいとのことでした。