福島県警察本部にサイバー犯罪を取り締まる新たな部署が設置され、発足式が行われました。
発足式が行われたのは、今年度から県警察本部に新しく設置された「サイバー犯罪対策課」です。
県警察本部によりますと、去年クレジットカードの不正利用などサイバー犯罪被害の相談件数は5043件で、2007年の統計開始以来最も多くなっているということです。
発足式では、職員およそ20人が児嶋洋平本部長から訓示を受けました。
サイバー犯罪対策課・小林和久課長「悪質性の高い犯罪の取り締まり、さらには民間企業や行政機関、学校関係と連携しながら県民のサイバー犯罪意識対策の向上に努めていく。」
サイバー犯罪対策課では被害にあわないために、パソコンのソフトウェアを最新のものに更新するなどの対策を呼びかけています。
【解説】
今年度から新たに発足したサイバー犯罪対策課は、不正アクセスや悪質商法など、インターネットを利用した犯罪の取り締まりを目的に組織されました。
最近ではウェブ上での手続きが増えたため、自治体や企業を狙ったランサムウェアという身代金目的のソフトウェアによる被害や、なりすましメールをクリックすることで被害にあうフィッシング詐欺などの相談も増えているということです。
県警では今後、専門の企業や大学、そして行政機関と連携しながら、こうしたサイバー犯罪の対策を強化していくことにしています。













