宮内庁は4月1日付けで皇室に関する情報発信を強化するための「広報室」を新設しました。

総務課に新設された「広報室」の室長には警察庁警備局で経済安全保障室長などを務めていた藤原麻衣子さん(44)が就任しました。

藤原さんは着任にあたり「天皇陛下や皇族方のお姿や活動についても国民のみなさまの理解が深まることが大切だと思うので、そのために尽力していきたいと思います」と抱負を述べました。

新設される「広報室」は民間企業からも1人を採用して、当面9人体制でスタートし、年度内にさらに民間から起用し、10人体制となります。

皇室の名誉を損なう不適切な出版物などへの対応も行うほか、ホームページのリニューアルについても検討を行いイギリス王室などが行っているSNSを使った情報発信などについても研究するとみられます。

既存の「報道室」は記者クラブの取材対応に特化します。

「広報室」設置の背景には秋篠宮家の長女・小室眞子さんの結婚をめぐり、週刊誌などからのバッシング報道が相次いだことがあります。

秋篠宮さまは2021年の誕生日の記者会見で、週刊誌などの誤った情報への反論の基準作りの検討や、正確な情報をタイムリーに発信する必要性などについて言及されていました。