静岡県民に愛された静岡市の「三保の水族館」が3月31日、有料入館を終了しました。訪れた人たちはそれぞれの思いを胸に魚たちを眺めていました。

<植田麻瑚記者>
「半世紀以上続く三保の水族館が、きょうでいったんの別れを迎えます。別れを惜しむように、多くの人が訪れています」

静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館、通称「三保の水族館」。31日で有料入館を終了します。

<東海大学海洋科学博物館 村山司館長>
「古い建物で設備が老朽化しているので、お金を払って来てもらっても工事中で水槽が見られないとか、ちょくちょく起きてきているので、有料入館はやめようと」

1970年の開館以来、静岡県内外の多くの人に愛され、累計来館者数は1900万人を超えました。

<浜松市から来た来館者>
「ニュースでなくなるって知って、もったいないと思って来ました」

目玉は開業当時、「東洋一の大水槽」と呼ばれていた「大水槽」。約40種類、1000匹の魚たちが泳ぐ姿を楽しむことができます。

<掛川市から来た来館者>
「4~5回は来ている」
「保育園の遠足でここに来たんですけど、その時に結構楽しんでくれたので」

<清水区から来館者>
Q.初めて来たのはいつ?
「結婚してこちらに来た時、40年くらい前」
「昔見た時にいい水族館ができたなと思って、クローズするというので見納めに見に来ようと」

終了を惜しむ声が絶えないことから、東海大学は、大水槽やカクレクマノミなどの展示がある1階のスペースに限り、5月から予約制で無料公開することを決めました。

31日の来館者数は、通常時の3倍ほどの約1000人。平日にもかかわらず、多くの人が“最後の日”を見届けに来ました。そして、営業終了時間の午後5時を迎えました。

<東海大学海洋科学博物館 村山司館長あいさつ>
「今後は科学博物館が研究と教育に特化した博物館として活動を続けていく予定でおります。ここで1つのけじめというか区切りになるので、これまで多くのお客様においでいただきまして、本当にありがとうございました」

「三保の水族館」は31日、多くの人に見守られながら、53年の歴史にいったん幕を閉じました。