防衛省は、中国と偶発的な衝突を防ぐために相互の防衛当局で連絡を取り合う「ホットライン」の設置を完了したと発表しました。

「日中防衛当局間ホットライン」は、自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を防ぐために、相互の防衛当局が直接、連絡を取り合う仕組みで、この春に運用を開始する予定です。

防衛省はきょう、日中の双方で「ホットライン」の器材や回線の設置を完了したと発表しました。運用を開始した際は改めて公表する予定だということです。

「ホットライン」をめぐっては、岸田総理が去年11月にタイを訪問した際、中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、早期の運用開始を目指すことで一致していました。

中国国防省は、日本との間のホットライン設置について「中日両国の国防間のコミュニケーションチャンネルを効果的なものにし、海と空、双方の危機管理能力を強化し、地域の平和と安定をさらに維持することに有益だ」とするコメントを発表しています。