西条市役所に勤務する50代の副課長が「病院で新型コロナへの感染が確認された」などと2回にわたってうその報告をして特別休暇を取得していたとして、停職2か月の懲戒処分を受けました。

停職2か月の懲戒処分を受けたのは、西条市役所の財務部に勤務する50代の副課長の男性です。

西条市によりますと男性副課長は今年1月、「接触のあった親戚が新型コロナに感染していることがわかり、濃厚接触者になった」とうその報告をして、3日間の特別休暇を不正に取得。

その後、受診していないにも関わらず「病院で自身の新型コロナ感染が確認された」とうその報告をし、8日間の特別休暇を取得していたということです。

2月上旬に再びこの男性副課長から「新型コロナの濃厚接触者になった」と特別休暇の申請があり、不審に思った市が聞き取りなどの調査をしたところ、「濃厚接触者になった」との報告はうそだと認めたということです。

また、感染について、病院で渡される書類の提出を求めたところ、「病院は受診せず自主検査で陽性を確認した」と説明し、感染を証明する資料は示されなかったということです。

男性副課長は、体調不良により去年12月までおよそ5か月間、休職していて、市の調査に対し「復職してから体調不良がになり再び休職したくなかった」と話しているということです。

西条市は「深くお詫び申し上げます。今後、このような不祥事がないようコンプライアンス徹底の取り組みをさらに強化し、再発防止に努める」とコメントしています。