土佐くろしお鉄道の取締役会で、今年度の経常損益が、過去最大の7億2000万円あまりの赤字となる見込みと報告されました。

土佐くろしお鉄道によりますと、今年度の決算は、収入から支出を引いた経常損益が7億円2000万円あまりの赤字となる見込みだということです。過去最大の赤字となる見通しで最も赤字が大きかった2021年度と比べて、およそ3000万円多くなっています。要因は「コロナ禍の長期化」で、利用客の減少が大きな影響を与えています。路線別にみると、中村・宿毛線が4億5300万円あまり、ごめん・なはり線が2億6700万円あまりの赤字となる見込みです。

(土佐くろしお鉄道 金谷正文 社長)
「社会経済情勢の急激な変化などもあり、計画的には今後も厳しい状況が続く。第3セクターとして地域の振興に資する形で出発しているので使命を果たしていけるように気を引き締めて取り組む」

土佐くろしお鉄道は新型コロナの5類移行を見据え、今後、観光ツアーの企画や通勤客向けのパークアンドライドを充実させるなど利用促進の取り組みを行う方針です。