31日に避難指示が解除となる福島県浪江町の復興再生拠点を地図で整理します。
解除となるのは、町の中心部近くにある室原地区と末森地区、そして町の北西に位置する津島地区のそれぞれ一部の地域です。
また、町の伝統的工芸品・大堀相馬焼の窯元があった大堀地区も一部、解除されます。
この復興拠点は、町の面積のおよそ3%で、これで町内で居住可能な区域は20%を超えました。一方、いまだ町の80%は帰還困難区域となっています。
震災時、町には、およそ7800世帯、2万1500人あまりが住んでいましたが、現在は2000人を下回っています。

復興再生拠点については、今年1月現在の住民の登録数は897人となっています。
しかし、去年9月から始まった準備宿泊の申請数は、3月29日時点で12世帯22人に留まっているのが現状です。

この要因について町は、震災原発事故から12年が経ち、避難先で生活基盤ができたことや、老朽化した家の建て替えなどが進んでいないことを挙げています。
復興拠点について町は、5年後までに1500人の帰還を目指しています。













