国の登録有形文化財で、かつて別子銅山に電力を供給していた愛媛県新居浜市の旧端出場(はでば)水力発電所の一般公開が始まりました。

一般公開を前に28日は記念式典が行われ、関係者らがテープカットをしてオープンを祝いました。

1912年に建てられた旧端出場水力発電所は、レンガ造りのモダンな建物で、当時、東洋一の597メートルの落差を利用した発電を行い、国内最大級の3000キロワットの電力を供給し、別子銅山発展の原動力となりました。

これまで内部は非公開でしたが、施設を観光スポットして活用するため、景観を損ねないよう工夫しながら耐震補強工事が施されています。

訪れた人たちは早速、当時のまま保存されている発電装置に見入っていました。

訪れた人
「思ったより大きくてやっぱ時代が経ってますんで年期だったりとても興味をそそられるなあと思います」
「今みたいな技術がない中でこういったものを作るっていうのはすごい感慨深い。これを作られた方のエネルギーがすごいなと感じました」

施設は午前9時から午後5時まで公開されていて、新居浜市では今後、隣接するマイントピア別子と合わせ、市の観光拠点として広く発信する考えです。