災害や中山間対策でのドローン活用に向けた可能性を探ろうと、高知県黒潮町などが27日、映像の送信や赤外線カメラの機能を確認する試験飛行を行いました。

県は地域の担い手不足や生活面での不便さなど中山間地域が抱える問題の解決に向け取り組んでいて、市町村が進めるデジタル技術を活用した実証事業を支援しています。黒潮町は中山間地域への物資輸送や災害が起きた場合の被災状況の把握などにドローンを活用できないか検証する事業を来年度まで行います。

試験飛行では町から委託を受けた業者が3機のドローンを操作。行方不明者の捜索を想定し、サーモグラフィー機能を使って色の違いで人の存在を識別できないかなどを調べました。また、上空からの映像を消防の対策本部に送信したり、複数の写真を撮って地図を描いたりするなど作業の実効性を確かめました。

(黒潮町 企画調整室 徳廣誠司 室長)
「物流であれば中山間の高齢者に荷物を届けたり、災害時においてドローンを使って上空から得られる情報がかなり有効だといわれているので活用できればと思っています」

今回の試験飛行は基礎調査で、黒潮町は結果を来年度の実証事業に生かすことにしています。