佐賀県を流れる一級河川の六角川の流域では、近年、豪雨による浸水被害が発生しています。河川の整備などを加速していくため国は六角川水系を九州で初めてとなる「特定都市河川」に指定しました。
◆度重なる豪雨による住宅浸水

国土交通省が「特定都市河川」に指定したのは、佐賀県武雄市と嬉野市を流れる六角川とその支流の計33の河川です。28日、佐賀県庁で行われた調印式には山口祥義知事や武雄市、嬉野市の両市長、九州地方整備局の職員が出席しました。
武雄市・小松政市長「治水対策において特定都市河川の指定で大きな一歩を踏み出したと思っております」
六角川の流域では2019年と2021年の夏に豪雨によって広い範囲で住宅が浸水するなどの被害が出ました。
◆治水対策が優先的に

特定都市河川に指定されたことで今後、浚渫工事などの治水対策が優先的に進められます。また、農地を転用するなど1000平方メートル以上の開発を行う場合には、雨水を貯める施設の設置が義務付けられます。














