AI小説にAIアート。AI(人工知能)が使われる場面が急速に広がっている。その象徴的なものが爆発的にユーザーを増やしているChat GPTだ。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』のコメンテーターを務めるRKB神戸金史解説委員が、アメリカで起きている状況を取材した毎日新聞の國枝すみれ記者のインタビューを交えながら解説した。
◆ネット時代の私たちを包む「情報」
読売新聞が3月28日の朝刊1面に、「激ヤセ検索 壊れた心身」という大きな記事を載せています。「情報偏食 歪む認知」というタイトルがついています。社会面には続きで「整形成功例 はびこる『案件』」「憧れの顔 投稿を妄信」という記事も。
SNSの情報をきっかけに美容手術を受けた女性は「鼻が曲がってしまって、自身の行動を後悔している」と語っています。ショッキングだったのは、目を手で隠してマスクしていますけど、鼻が曲がっている写真。整形には、もちろんいいものも、悪いものもあるでしょうが、記事は元となる情報の問題を採り上げています。
解説的な記事も出ていました。ネットでいったん見ると、類似の情報が次から次へと開かれて、自分の関心のある情報ばかりに包まれてしまう「フィルターバブル」が起きてしまうこと。
人はだんだん「正しい」「好ましい」と感じる作用があって、ツイッターの投稿を引用するリツイートの数や「いいね!」が多いと、「信用度が高い」と感じるようになってしまうこと。そして、判断をする時には直前に見た情報を思い出し、それもとに決断してしまう傾向もあること。
「美容手術などを繰り返すのは、アルコール依存症などと同じ構図かもしれない」という識者のコメントも載っていました。成功例のフィルターに包まれてしまうと、「もうちょっと、もうちょっと」と止まらなくなっていってしまう…。今の時代ならでは、という感じがしました。
◆私の妻は「草笛光子さん」!?
私たちは今、否応なしにそういう時代に生きなければいけないのです。AI(人工知能)の話題がこのところよく出ています。Chat GPTがインターネット上にある情報をさらってきて、いかにも人間が話しているかのような文章を作っています。ディープラーニング(深層学習)で、進めば進むほど正確になってくるんだろうと思います。私も使ってみました。
神戸:神戸金史が出演しているラジオ番組は何ですか?
Chat GPT:神戸金史さんが出演しているラジオ番組としては、「神戸金史のクローズアップ現代+」。この番組は、NHKラジオ第1放送で放送されている報道番組で、神戸金史さんがキャスターを務めています。
神戸:神戸さんの家族について教えてください。
Chat GPT:神戸金史さんは、妻である女優の草笛光子さんとの間に2人の息子がいます。また、神戸金史さんには孫もいらっしゃいます。
びっくりしました、草笛光子さんですよ! 孫なんていません。これは、僕の情報が少ないからですね。それと、探り方がまだ浅いというか、みんなが検索している名前じゃないということですね、僕の場合。
質問に人間のように答えてくるんだけど、その情報はネット上から拾ってくる。間違っているとわかれば、だんだんそれを排除して近くなってくると思います。
実は、最初「娘がいる」と出てきたんです。「いいえ、娘はいません」と書いたら、「大変申し訳ありませんでした。情報が間違っていたようです。神戸さんには2人の息子がいます」と修正してきて、その後は娘は一切出てこない。学習しているんです。こういうことが膨大に積み重なっていくんだろうなと。
あまり自分の情報をどんどん打ち込まない方がいいとは思いますが、試してみると分かるので、やってみたらどうでしょう。ネット上には、Chat GPTのほかにもいいろいろなサイトがあるらしいです。














