長崎県佐世保市内で路線バスを運行するさせぼバスの70歳の男性社長が、タクシーの運賃の値引きを要求し、全額を支払わずにタクシーを降りたことがわかりました。
この社長は辞意を示しています


運賃値引きを強要された運転手:
「同じような運送関係の社長ですからね、怒り心頭ですよね。
絶対に許すことができないと思います」

値引きを強要したのは佐世保市の元交通局長で市が100パーセント出資する「させぼバス」の田崎 勉社長です。

田崎社長は今月20日夜、佐世保市中心部の繁華街から10キロほど離れた自宅にタクシーで帰る際、運転手に対し3千円で送るよう強要したということです。
運賃値引きを強要された運転手:
「でも通常だったら5千円くらいかかりますよねということを申し上げたんですけど、3千円のところでメーター切って、タコメーターも外したら大丈夫やろと」

運賃は5,300円程度でしたが、田崎社長は3千円しか支払わず、残りは仕方なく運転手が支払ったということです。
させぼバス 田崎 勉社長:
「できれば経済的にも安い金額で連れて行って頂ければなと、そういう気持ちで(依頼した)
公共交通の一翼を担っているものとして、恥ずべき行為であります」

タクシー運賃は国の認可を受けた公共料金で、値引きは違法行為に当たります。

田崎社長は値引き強要や、過少支払いを認めていて社長を辞職するとしています。